金曜日仕事帰りに阪急イングスにてUNDER AMOURを買った。

土曜日は今年最後のヤマだと珍しくはりきっている鬼ヨメにクリスマスプレゼントだ。

鬼ヨメ唯一の天敵である寒さを少しでも緩和させてやろうとの思い。あぁなんと出来たダンナだこと！

『お父ちゃん！何なんこのシャツの暖かさっ!!これやったらヤマ行けるわ〜』
『お前が今年最後やって張り切ってたからな』
『これで明日、明神平で霧氷やったら、めちゃうれしいクリスマスやわ』
･･･暖かいもんな、このところ。こればっかりは行ってみないと。

　09時00分：大又林道終点

08時45分林道駐車場着。結構な台数の車が止めてある、これはきっと林道終点は既に埋まってるのだろう

早速着替えて出発するが、林道終点には車は３台しかなく、まだ駐車スペースはあった。うーん残念！

10時15分明神滝。1ヶ月ぶりにヤマがキツそうな鬼ヨメやはりペースは遅い、でもたまにはゆっくりでいいや！
『お父ちゃんのウソつきぃ〜霧氷なんかあれへんやん！』
･･･いつ霧氷あるって言った？だいたいこんな所からあるワケ無いって！

滝を過ぎ、橋を渡る頃にはいつか降った雪が残っていた、これはひょっとすると山頂は銀世界かも？

ちょっと期待する。そして水場の辺りに来ると薊岳の方の霧氷が遠くに見える

山頂は霧氷どころか雪が降っているのでは？

11時10分あしび山荘着。

辺りは真っ白なガスで霧氷どころではない。
『さっぶぅぅぅぅぅ〜っ、お父ちゃん、どこなん？霧氷はどこ？』
『どこて、これ全部霧氷やって！ザック降ろしてちょっと歩こう』

前山に向かってあるき出す、寒さと疲れで死にそうな顔だった鬼ヨメも白い世界にハイになり

『ホワイトクリスマスやぁ』

叫びながら元気に歩き出すがどこまで歩いてもガスしか見えない。

そして振り返ると山荘も見えない。

『あかぁん！ホワイトクリスマスが八甲田山になるぅ〜帰るぅぅぅぅぅ〜』
そそくさと引き返す鬼ヨメであった。

しかし八甲田山って･･･歳ホントはいくつだ？

例によってお腹をぐぅぐぅ鳴らす鬼ヨメを黙らせて記念撮影

12時15分：下山開始

水場でテント泊と見える若いカップルにすれ違う。

『あの大きなザックはもしかしてテントかなぁ』
『うん。ええよなテントも。一面の銀世界に二人だけ、聞こえるは雪の降る音だけか、うーんいいX'masやな』
『NASAのカップが冷えんねんで!!凍死するんちゃうのん？私は絶対行けへんし！』
はいはい、君は誰も誘いませんよ。ロマンの無いヤツめ！

何度も何度も振り返る霧氷

　
それでも飽きもせず下山するまで何度も霧氷を振り返る鬼ヨメは満足そうだ。
『お父ちゃんありがと、ええクリスマスやったワ！』
これで鬼ヨメの目標は達成し、来春までヤマはお預け。当分私独りのヤマとなる

寂しいようなほっとしたような？さて次の冬ヤマはどこだ！