今日は久しぶりの単独山行を3月に林道凍結で断念した麦谷からの薊岳行きとした

国道309号では、吉野河川敷で行われるレトロカーイベントに集合しようとするクラシカルな車に囲まれて

小雨の中のドライブだ。車中、ＦＭから流れてきた曲は懐かしの『若葉のころ♪』

新緑の季節に素晴らしくマッチしていて思わず微笑んでしまう

目の前を走るは70年代の名車『ケンとメリーのスカイライン』、BGMにはビージーズ

何ともステキなタイムスリップだ

小雨にかかった小さな虹がタイムスリップをさらに演出してくれる

今日の山も若葉のころが似合うといいな

　11時15分：麦谷林道登山口

3月に凍結で断念した滝の箇所から登山口までは、カーブを三回ほど過ごさなければならなかった

断念して正解だったな。あのとき見た滝の上のハシゴが見える

登山口の先を見ると林道は広がっていて、ここまでのコンディションよりいい道だ。

たしか、この先にはＮＴＴ基地局があったはずだ、その為に整備されているのだろう

そして、そこからはジョウブツ山、峰山へと歩けるはずだ。

登山口から15分で二階岳だ。山名プレートがにぎやかだ

そしてここからガスに煙る新緑の世界が始まる・・・

目の前にあるのは新緑だけ。頭の中には『若葉のころ』が静かにリフレイン・・・

若葉のころは映画 『小さな恋のメロディ』 小雨の墓地でのデートのシーンだったか？

誰もいない霧の中を歩くと、何故か古い記憶ばかりが甦る・・・

When Iwas small and Christmas trees were tall

We used to love while others used to play　♪

小さなアップダウンを繰り返しながら霧の中を進む

ガスの切れ間に濡れた緑が輝く。怖いほど美しい

バイケイソウが静かに、ひっそりと姿を隠すように群れている

ここは一体どこだろう？知らない世界を歩いているような気になる

　12時15分：木ノ実ヤ塚

ここも山名プレートが賑やかだ

薊からの下山者と出会う。ガスで何も見えなかったそうだ。

やっと晴れ間が覗くが薊岳は止めておこう。今日はもう充分若葉を楽しんだ。

ガスは目の前から一瞬で消え去ると

また現れてくる・・・

 静かな、静かな、いい山行だったな。霧に煙る新緑、正に『若葉のころ』だった。