我家がテントを購入したことを知ったブログ仲間”うずみん”さんから『和佐又でテント泊するので参加しませんか』

との誘いを受けた、実は初アルプス薬師岳でテント泊の予定が台風の影響を考慮して山小屋となり

まだテントは未使用だった、これはいい機会だと参加することに。ところが・・・

うずみんさんの相棒、我が鬼ヨメ、と不参加者が続き出し、当日はうずみんさん、”Himekyon”さん、それに私の

三名の、少し寂しい山行きとなった。Himekyonさんはブログ”Himekyonの部屋”がブログランキング１位に輝く関東ブロガー代表だ

遠征のゲストに関西の山を楽しんでもらえるだろうか？

ここは一つ、関西代表としてうずみんさんと協力して、いい山行きにしようではないか！

11時10分：大台ヶ原駐車場から出発

今回の山行きは西大台と大普賢岳の二本立て、初日の今日は西大台だ！

しかし大台ヶ原ドライブウェイの中間に差し掛かると雨

聞くところによるとHimekyonさんはヤマ仲間から雨女との称号を授かっているらしい

駐車場に着くとやはり小雨、お二人は大台ヶ原は初めてだ、小雨でも西大台は足元が危うい

予定を変え東大台へ変更するか？躊躇したが、お二人ともベテランだ、少々の雨などへっちゃらだろう、と西大台行きを決行！

うずみんさんから名前と住所を記入して下さい、と登山届を渡される

（氏名：役の行者、住所：行者還トンネル西口）なんて書いて笑わかせてやろうかと独りほくそ笑んでいたが

ブログにでも書かれると、また怒られたりするのもイヤだし止めておこう！

大台教会からドライブウェイ沿いに進むと、沢の流れる開けた場所に満開のバイケイソウが迎えてくれた

花の好きなHimekyonさんは、これだけでこぼれる笑顔だ

幽玄な森を進むと雨で流れが速い沢を渡る、Himekyonさんは一眼レフのカメラを首から提げバランスが悪そうで

心配だったがさすがベテラン！難なく颯爽と歩かれる

トリカブトの群生がある沢を通る時・・・

『アレ？ひょっとしてここさっき通った？途中でUターンしたかなぁ？』

私のマジなボケに、うずみんさんの冷めた視線がまるで

『このヒトやっぱブログ通りのスロトレさんやわ・・・付いてって大丈夫やろか？』

と語っているように見える・・・あぁこれが私の山での日常だとバレてしまったではないか。

13時45分：開拓地跡

私のお勧めの沢沿いでランチ休憩後、出発しようとした処へ団体さんが現れる

うずみんさんは駐車場で大型バスに一杯の人が乗っていたのを見たとのこと、きっとその人達だろう

この西大台は今年9月から入山規制が始まるため、駈け込みで来られる人が多いのだろう

西大台で私が最もお気に入りの開拓地跡に来ると、雨は完全に上がり少し陽が差す！

お二人とも歓声を上げて記念撮影だ

あぁ喜んで頂いてよかったな、Himekyonさんいわく、こんなキレイなブナが有る山は初めて！

大台を褒められて嬉しいのは何故だろう、まるで自分のことみたいだな

雨上がりの陽差しに喜んでいると、前方から団体さんが・・・何と180名だと！

これだけすれ違うと挨拶するのも辛い。入山規制前症候群は8月末まで続くのではないだろうか？

展望台はガスで何も見えないだろうとパスする、本当なら展望台までのコースにある

倒木と、苔と、そこに絡まる新たな生命の不思議な世界を見て欲しかったが、往復40〜50分、遠征のHimekyonさんには辛いだろう

赤い橋を二つ渡るとガレた登りの始まりだ、Himekyonさんは、『もうダメだよぅ〜』と弱気な言葉とは裏腹に、サクサク登る

今回の周回方向は、雨の中では、このガレを下るよりも登るほうが安全だろうと考慮したつもりだった

15時30分：大台ヶ原駐車場

無事に駐車場へ戻り小雨のドライブウェイを小処温泉へ向かう

ドライブウェイから見る大峰の雄姿をぜひともHimekyonさんに見て欲しかったが、濃いガスで何も見えない・・・

今日は仕方ないかな、と小処温泉へ下る道へ分岐した辺りから急に晴れ間が！

『あそこが明日登る大普賢岳ですよ！』

『えぇーっ！あんなところまで登れるかしらーっ』

17時30分：和佐又キャンプ場

さぁ温泉でさっぱりすると、今回のメインイベントであるテントだ！和佐又ヒュッテには車は数台しかいない

指定された場所に移動すると、先客は１帖だけだ。雨が強くなる前にと急いで設営することに。

私は初めての設営なので、うずみんさんに手伝って下さいね！とお願いしていたが、実は私が一番早く設営完了！

ふふふっ（元）アウトドア青年の実力を見たか！

屋根の有る炊事場で食事タイムだ、私は鬼ヨメがこさえてくれた焼き鳥、うずみんさんは焼きソバ

Himekyonさんはパスタ。みんな美味しく頂く。後片付けをしていると水道のある方から何やら光が･･･

ホタルだっ！

何と、和佐又にはホタルがいるのだ、思わぬプレゼントにはしゃぐ一時だった。

深夜眼が覚めて夜空を見上げると満天の星が落ちてきそうなほど近く見える、あぁテント泊っていいなぁ

満足してテントに戻ると後ろからテントを出る気配が・・・

『大丈夫ですかぁートイレだったら付き合いますよー』

『あれ？スロトレさん？今出たらアカンよーっ！』

うずみんさんの声だ・・・今出たらアカンって？いったい、うずみんさんはどんなカッコしてたんだろう？（そわそわ）

初テン泊はオートキャンプとなった。うぅーん、これじゃ初テン泊とは言えないな、オートキャンプなら若い頃に何年も

続けて来たし、何より担いで歩いてないじゃないか！私の本当の初テン泊ヤマは、どこになるのだろう？

07時20分：テント場から出発

早朝のテント場から出発する、今日の山は大普賢岳！

うずみんさんはHimekyonさんに周回コースで大普賢岳の魅力を全て味わって欲しいようだ

でも私は昨年の秋、鬼ヨメと二人無双洞手前で挫折した周回コースは、この秋二人でリベンジするまでは歩かないと約束している・・・

申し訳ないが今日、周回コースとなると私だけ、ピークから引き返してテント場で待つ事になると伝える

『時間も天気も怪しいからピストンにしましょう〜』　と、うずみんさん

何だか水を差したようだな、お二人にごめんなさい・・・でも鬼ヨメとの約束は絶対なのだ！

朝日窟に差す木漏れ日に思わず『やったぁーっ！』

天候を気にしながらも、朝靄の中をサクサクと進む

シタンの窟、朝日窟、笙ノ窟と、次々に現れる靡を訪れる度に、この山の魅力に感心するHimekyonさん

『さぁ、感心してるのはここまで、これからは激登りですよーっ！』

『えぇーっ、もう、この辺りでいいですよー・・・』

シタンの窟あたりまでは、ブログ仲間の話、関東エリアの山の話し、最近うずみんさんがハマっている沢の話など

お二人にいろいろ面白い話しを聞かせて頂きながらの道中だったが、石ノ鼻を過ぎ、鉄梯子が連続し始めると会話が無くなる

それでもHimekyonさんは、さすがベテランだ、口では『もうダメぇ〜』と言いながらも足は止まらない

10時10分：大普賢岳

『世界遺産、大峰奥駈道へようこそ！』

この言葉を早く口にしたかった！、ピークに到着したHimekyonさん、ここまで無事案内できた安心感のうずみんさん、二人ともいい笑顔だ！

古い山名板が倒れていたので、手にして記念撮影、それをうずみんさんは

『スロトレさーん、懐かしのドッキリカメラやねー』

『ホント、あと赤いヘルメットがあればねー』

ってかネタが古過ぎるぞ、うずみんさん！歳がバレますよ！実は登山届に記入された年齢を盗み見した私は

うずみん姉さんのリアル年齢を知ってしまったのだ（お互い様ですよねー）

水太覗でランチを済ませると後は下りだ

登りではガスで何も見えなかった石ノ鼻から、ガスの向こうに大日岳、遠くに弥山が見えた！

うずみんさんは先月初めて大普賢岳を歩いた時に、ここからの展望に感動したようで

少しでもHimekyonさんに見てもらえる事ができて嬉しそうだ（いいなぁヤマ仲間）

13時40分：テント場へ下山 

ヒュッテにテント泊届の札を返しに行くと和佐又犬がいた！Himekyonさんは愛犬Himeと同居されてるし

うずみんさんも大の犬好きだ、お二人が和佐又犬と遊んでいると後ろから声が掛かる

『スロートレックさんですか？』

ん？こんなところでハンドル名を呼ばれるとは？声の主は初めてお目にかかるブログ仲間、奈良のdahanさんだった！

『テント場のモンベルと赤い車で、もしかすると？って思ぅてたんですわ〜』

なんと、その二つのキーワードでバレてしまうなんて！

一緒にカメラに収まりしばし歓談、ホント、ヤマ仲間はいいなぁブロガー４人が揃う偶然に驚きと感謝だ

『また、どこかのヤマで会いましょう！』

我ながらいい挨拶だな

二日間、心配していた雨も少量で、時には一瞬の陽が差す大台、大峰を無事に案内することが出来たことが本当に嬉しい！

西大台と大普賢岳、このうずみんさんのプランは、関東の方には内容の濃いコースとなっただろう

Himekyonさんが満足されたことを願う。そして、いつの日にか関東エリア遠征の際はガイドをお願いしたいな

雨女の称号を撤回できたHimekyonさん、どうもお疲れ様でした！