白馬尻の手前で座り込んだ鬼ヨメは、貧血状態で直ぐに横になりたいと言い出す

と言ってもそんなスペースも無い、とにかく小屋まで行こうと、鬼ヨメのザックも担いで

先に進むと、小屋の手前に古い小屋跡のような場所があったので、そこまで鬼ヨメを連れて上がる

ザックに足を乗せて頭を下げて横にして、40分ほど休憩させる

『お父ちゃん・・・ごめんやで・・そこの小屋に泊まるから、お父ちゃんだけ行っといで』

『そんな事できる訳無いやろって、とにかく下山するにしても、も少し休めよ』

今日は、もうダメだな。ゆっくり休憩させて下山するしか無いだろう

あーぁ、もう大雪渓見えてるのにな。ザック二つを担いで小屋までとぼとぼ歩く