先週の金剛山沢コースが大変気に入った鬼ヨメ、それに感心した森のリカ＋おご夫妻からの次なる誘いは

同じく金剛山の予定だった。どんなコースとなるのか楽しみにしていた金曜日の夜、リカオリーダーから入ったメールには・・・

『前回のようなアドベンチャーコースか金剛山屈指のサバイバルコースか、どちらにしましょ？』

リカオリーダーからのメールはいつも魅力的かつ、思わせぶりだ（笑）鬼ヨメにメールを見せる

『・・・あのな、リカオさんからメールやねんけどな、見てみ・・・』

『なんやのん？アドベンチャーとサバイバルの違いってぇ〜（笑）まさかビバーグとかするのん？』

『なんで初めっからビバーグやねんて！よぅ分からんけどリカオ隊長に任せとこか』

09時00分：久留野峠登山口から出発

当日の朝道の駅で待ち合わせした後、私の車を大阪側にデポし、リカオ号にて奈良側に向かう

登山口では犬を連れたご夫婦から『今から登るんですか？頑張ってくださいね』と声を掛けられる

薄暗い林道を進むと、久留野峠の案内があるが、もちろんチームリカオは右手のＸ印方向に進む（笑

これはもちろん自己責任だ！経験の在る方と同行でなければ進んではならない！

リカ：『スロ嫁さん腕力に自信があるぅ？今日の１コ目の滝は手強いよーっ』

鬼ヨメ：『腕はぷるんぷるんしてるけど力は無いなぁそんな怖いところなんやぁ？』

リカ：『私も、行ったことあるねんけど、覚えてないねん、それほど怖かってん！』

覚えてないほど怖いって！？私の後ろからは口調こそのどかだが、恐ろしい会話が聞こえてくる・・・

そして、歩き始めて1時間40分、ついに一つ目の滝が現れた

トラロープが見えたので少し安心する

『俺が先に登ってみるから、下から様子見てろよ！』

『わかったー！』

滝を見上げて嬉しそうな顔だ

鬼ヨメよ、君って人はいつからそんなに滝好きになったのだ？

この滝は三段になっている！一つ目をどうにかクリアして鬼ヨメに叫ぶ

『ぜーったい、ロープから手を離すなよーっ！』

『わかったー！』

前回来たときは、このロープがなくて右手を巻いて登ったとリカさんは言った・・・

そりゃ怖くて覚えてないのも頷ける！

何が嬉しいのだろう・・・鬼ヨメは笑いながら登ってくる

あぁ鬼ヨメよ、君って人は、何故にそんなに滝が好きなのだ？

リカさんは二段目で踏ん張りきれず、一度宙吊り状態に！一瞬緊張が走ったが、照れ笑いしながら登って来る

そして最後の三段目を行く

『お父ちゃん、めっちゃ楽しいわーっ！』

あぁ鬼ヨメよ、君って人は、何故にそんなに・・・

『スロ嫁さん、腕の力強いねー、私なんか途中で休憩しないと登れないわ〜』

『いやー、そんなこと無いわ〜』

リカさんに褒められてまんざらでもない鬼ヨメも１コ目の三段滝はクリアし、笑いが止まらないほどの満足感だ！

11時00分：クソマル滝

さらに20分進むと目の前に大きなカベのような滝が立ちはだかる

『スロトレさーん、これが今日のメインのクソマル滝ですよー』

リカオリーダーは嬉しそうに滝を見上げる

ロープはあくまでも補助として滝を進むが、想像通り足元は滑る！慌てて滝の右手を進む

『ぜーったいロープから手を離すなよーっ！』

先頭で上がりきり下を見下ろすと、いかにキケンな場所かよく分かる

ここで手が離れると・・・ぶるぶるっ

『分かってるかぁー何があっても手を離すなよーっ！』何度も鬼ヨメに声を掛けるが

彼女はまるで、『うっさいなぁ〜大丈夫やって』と言わんばかりに笑みさえ浮かべている

あぁ鬼ヨメよ・・・

ロープに頼り過ぎている鬼ヨメ見ていると不安が募る！

もうちょっと前傾姿勢になって掴めるところは掴んだ方がいいと思うが・・・今そんなこと言ってもなぁ

しかし楽しそうだ！

リカオ夫妻もサクサク登ってくる今日はワークマンで購入した１００％完全防止ゴム手袋持参だ

それもお揃いの迷彩ガラ（笑）いつもながら探究心には感心させられるなぁ

登りきったところには、最後のカベが・・・

これが最後の難関である、もみじ谷だ！ここは右から巻くようにトレロープが張ってある

この巻きはガケを垂直に登るようなカンジだ、足元も崩れて来るので腕力に頼るしかない！

ガケを登りきった後、滝の上に出るまでが掴むものも無く、さらに恐ろしい！

やっと最後の難関を乗り越えたと安心するが、ここからダイトレまでも激登り！

12時15分：ダイトレ

約3時間の激闘の末、やっとダイトレに出合い笑顔の冒険者たち！

『お父ちゃん、ここは何？林道なん？』

『ダイトレ、ダイアモンドトレールって言う縦走路やねん、ここいらの山を繋いでる道やで』

そう、鬼ヨメはこの金剛山は前回の丸滝からと、今日のクソマルからしか歩いていないのだ（笑）

林道と間違えるのもムリは無いか・・・

ちはや園地のレストハウスでランチだ！

レストハウスでは火気厳禁なので、公園でかきあげうどんを作る、あまりの寒さにレストハウス内で頂くが

管理人に公園も火気禁止だと怒られる・・・後から言わないでよ！ってよく見ると公園内にはこれでもか

ってくらい注意書きがあった、ごめんなさいです

晴天なら大峰が見渡せる展望台も今日は曇りでさっぱり・・・残念だ！

石ブテ尾根から車をデポした大阪側に下る、この尾根も葛城山を眺めながら、軽くアップダウンする

カンジの良いコースだ、と思ったら植林帯からは激下りとなり息が上がる

沢の音が聞こえ始めたら小雪が落ちてきた、あぁもうこんなサバイバルコースも終わりの季節だ

今日は今年最後の冒険となったな

帰路の車中、鬼ヨメがぽつんと言う

『あのな、お父ちゃん、思ぅててんけどな、こないだの丸滝から登って、今日のクソ滝？下るってどうやろ？』

『クソ滝言うなって（怒）。ク・ソ・マ・ル滝やっ！お前なぁあんなとこ下れる思うか？チョイ滑っただけで死ぬぞ？』

『うーんんん、残念やなぁ』

あぁ鬼ヨメよ、君って人は・・・