『お父ちゃん！今度の土曜日は明神平連れてって〜』

冬眠中だった鬼ヨメは、いつもの様に急に起き上がる、毎度ながら勝手なヤツだ・・・

山友のリカオ夫妻に声を掛けると、スノーシュー練習にピッタリ！と意気投合、そこへ山友のおやじさんからもメールが

『土曜日に明神平でソリ遊びしませんか♪』

参加者は、コトコトご夫妻とルネさん・・・なんだ、なんだ、みんな考えてること同じか（笑）

ってことで土曜日は早起きして出発のはずが、我が家の遅刻で集合時間に30分遅れ

あぁ皆さんごめんなさいです

ところが、この遅刻のせいで思わぬサプライズに盛り上がることに・・・

08時30分：大又林道駐車スペースから出発

08時集合だったが、既におやじさんチームは出発したようなので後を追う

今日の鬼ヨメはエスキモー帽子で防寒対策は完璧だ！

林道は駐車スペースを過ぎると残雪と、所々凍結箇所がある、帰りはアイゼン要るかもしれないな

ソリ遊びしましょう！との誘いにソリを持って来てくれたリカオ家、どうでもいいが何故奥様が背負うのだろう（笑

小柄なリカさんの後姿は、大型ザックが勝手に歩いてるようにも見える

沢は凍っている所もあるので、滝はどうだろう？と期待していたが、滝の凍結はほんの少しだった

滝を過ぎてから、用心の為にアイゼンを着ける、鬼ヨメは完全に『お父ちゃん着けてぇー』モードだが

右足を途中まで着けてやり、『後は、ここをキリキリするだけやぞ』と放置する

鬼ヨメは不満げな表情で、自分で左足に着けていたが、不安なので締まり具合は私がチェックする

結局今年も雪の上で跪くのか、あぁ・・・

大型ザックにも、小亀にも見えるリカさん（笑）いつになく慎重なだけに余計に笑えるのだ（失礼！）

『わぁー、お父ちゃん、やっとこキレイになって来たやんか』

いつものように九十九折れから霧氷が美しくなる

青空に映える霧氷を眺めながら水場で小休止していると、少し下の杉の木の中から誰かが覗いているのが見える・・・あれ？

なんと、円の亡者さんと、のんぶーさんだ！

『なんか賑やかやなぁ思ぅてたらスロトレさんやん！』

円の亡者さんとは先週も、ある山でご一緒させて頂いたところだった

この方は関西の山系ネットピープルでは知らない人はいないだろう的有名人だ！初めて会ったリカオ夫妻は緊張で固まっていた（笑）

『円さん、ファンって言われてたルネさんが来られてますよ』　『ホンマかいなっ！』

私の一言で表情がパッと明るくなるところが微笑ましい！この後の邂逅のシーンが楽しみだ

11時00分：明神平

美しい霧氷トンネルを超えると

金剛、葛城まで澄み渡って見通せる、素晴らしい天候だ

雪は深くても踝の上くらいだ、思ったよりも少ないな

東屋で周りを見渡すが、おやじさん達は居ない、前山の方を見上げると何人かの人がソリ遊びに興じている

あ、あれだ！早く行って一緒に遊ぼう（って、小学生か！？）

斜面を駆け上がりながら手を振るとコトさんが大きく大きく手を振ってくれて嬉しくなる

遅れたことのお詫びと、偶然のスペシャルゲストである円の亡者さんの同行を知らせると

ルネさんの表情もパッと変わる、ルネさんも円さんのファンで一度お会いしたいと言われていたのだ！

なんだ、なんだ？ルネさんの表情がいつもと違うぞ（笑）

一同サプライズに盛り上がり、記念撮影だ

この後円の亡者さん、のんぶーさんは薊岳へ行かれた。これだけのメンバーに驚きと共に歓迎された円さんは照れてらした様子で

『もし私の愛想が悪いと思われたならそれは本位ではないとお伝えくださいね』

なんて可愛いメールを下山後に頂いた（笑）

さぁ、ここからは食べる食べる食べる、そして食べる！

コトコトご夫妻差し入れの超豪華伊賀牛の焼肉、おやじさんちで収穫した野菜満載のチャンコ鍋

もう入らない状態でおやじさんが〆のうどんを入れて、苦しいぃぃ〜と食べ終え、そこへルネさんの善哉だ

あぁお腹タプタプ！と大満足なところへコトさん、おもむろにゴソゴソ何か出してくる・・・

『あ、ウチもこれ持って来てたのよぉ〜』

・・・またうどん（笑）

私は申し訳ないがギブアップ、おやじさんはちゃんと頂いていた、えらいなぁ、きっと夕べから何も食べてないんだろうなぁ（失礼！）

『スロトレさん、今ね、お腹の中に、焼肉と鍋とうどんと善哉の四つ層が出来てて、これって明日の朝になると・・・』

『そっから先は言わんでよろしっ！』

いつもの、おやじさんとのお約束トークを早々にシャットダウンさせて、さぁソリ遊びだ！

少ない雪でも結構滑る！今年はオリンピックイヤーなので皆さんの競技（笑）に採点なぞ・・・

今日はスノーシューを担いできたが、ソリの楽しさには負けるな

リカさんの超スピードには一同唖然と口を開ける（笑）まるで明神岳まで駆け上る勢いだ！

リカオさんは、奥様の、おニューのスノーシューを履いて独りの世界へ・・・

大笑いで盛り上がり、気付くともう14時30分だ、さぁ名残惜しいけどそろそろ下山しよう

晴天に気温も上がり霧氷は落ちかけている、でもこの姿も美しいものだ

いや、だから、ルネさんていつまで滑ってるの？あしび山荘まで？

時を忘れ、歳を忘れ雪遊びで盛り上がった一日はあっと言う間に過ぎ去る

昨年初めてここで、コトコトご夫妻と、おやじさんにお会いして、それがきっかけ出会ったルネさん

知らぬ間にもう一年経ったのだ、こんなに楽しい山仲間となったのは不思議だな

ソリ遊びにハマった我が家は早速ヒップソリ購入だ！