あぁ、今この瞬間私は最高に自由だなと、独り自己満足に浸っていると、それは突然やってきた！

遠くの方からゴォーッと大きな音が渦巻いているのが聞こえ

その音の塊はどんどん近付いてくる！テントは風向きを考えて設営したので安心していたが

音の塊がテント全体に直撃したかと思うとフライシートが飛ぶほどの勢いで揺れる！

なんだこの風は？

数分間の不規則な間隔を開けては、風の塊は遠くからやって来る

あぁ来るぞ来るぞ・・・来たぁー！

大台の風は私を眠らせなかった

一度深夜にフライの張り具合を点検するためにテントの外に出ると

満天の夜空は天の川だ、くっきりと澄み渡った空に粉雪だけが遠くから飛ばされて来る

結局吹雪が私を眠らせてくれたのは5時頃だった・・・

恐るべし大台ヶ原！