山

明神平からヒキウス平

山行きの日

2008年10月19日（日）

目的

ヒキウス平の紅葉

コース

駐車場(08:00)−前山(10:10)−ヒキウス平(11:30−13:20)あしび山荘(14:25−15:00)−駐車場（16:15)

メンバー

blueeyedsoulさん、たかっさんご夫妻

 

洋楽好きなブログ仲間としておつきあいのあるblueeyedsoulさん

今ではソウル先輩と呼ばせて頂いている、その方から、ある日二枚のＣＤが送られてきた

私も大好きなブラック系ソウルフルなナンバーが詰まったＣＤには『黒門市場』

ブルーアイドソウルの詰まったＣＤには『青瞳魂』のタイトル！ラインナップもさることながら

このネーミングのセンスに参った！たまにブログで洋楽談義で盛り上がる私へのプレゼントとのこと

この思わぬプレゼントに感動した私は、お礼に以前からソウル先輩が行きたがっていたヒキウス平へ招待した

 

■08時00分：林道駐車場から出発

 

突然の招待にも関わらずソウルさんの後輩でブログ仲間でもある、たかっさんご夫妻にも参加頂いた

気さくな皆さんとは初対面な硬さも無く楽しく大又林道を進むが（かあちゃん）こと

たかっさんの奥様は調子が悪いようで、登山口では蹲って、動けなくなる

『ムリしないでゆっくり行きましょう』　『ううっ〜今日だけは何があってもぉ〜』

 

 

最近、多忙な日々であった上にカゼぎみらしく心配だが、どうやら

今回の山行きは大変楽しみにされていたらしくて頑張るかあちゃんは鬼気迫るものが･･･

 

 

そんなかあちゃんに、『クスリ、クスリ』と、沢の水を飲ませるたかっさん

大丈夫なんだろうか？返って体調不良になったり？

今日は最悪、あしび山荘までかな？

心配する私とは反対に、九十九折から始まる紅葉ショーに笑顔のお二人（笑

 

 

特に最近、師匠（あの巨匠ショウタンさん）の元で厳しい修行を重ねているソウル先輩は

『エエなぁ・・・最高やなぁ・・・』

もう既に目がイッてる（笑

『ちょこっとコース外れましょか？エエとこあるんですよ』

私の誘いにアイコンタクトするお二人、『これこれ！スロトレさんと来たらこの展開やないとなぁ♪』

などと視線で会話していたのだろう、期待にお答えして直登コースを案内する

 

 

ヒミツグラ（って、いつからそんな名前が？）から前山手前に直登するコースは

落ち葉の絨毯が足首まで隠してしまう

『エエなぁ・・・最高やなぁ・・・』　ソウル先輩は呟き続ける

 

 

ヒミツグラでは今日も赤ゾレから伊勢辻まで見渡せる

『わぁ〜っエエ所ですねー！もうこれで治りましたわ〜♪』

素晴らしい展望に、かあちゃんもすっかり元気！

あぁ良かった、これで予定通りヒキウスに行けそうだ

あとは、ソウル先輩の*カスミ・シンドロームが発症したり、感染しないことを祈るばかりだ（笑

*天候に関係なく歩く山全てを霞ませてしまう恐ろしい奇病である

 

 

■10時10分：前山

 

 

 

『あぁ、こんな処に出るんですか！』

『いいカンジのコースでしょ？』　感心する皆さんに、まるで自分のことのように自慢する

 

 

縦走路からは大峰方向も透き通って見える、かあちゃんもすっかり元気だ

『エエなぁ・・・最高やなぁ・・・』　まだ云うか？ソウル先輩

 

 

明神岳分岐では、案内板が新調されていた、このコースの人気が窺がえるな

『ソウルさんは古い方写してな、オレ新しい方載せるから〜』

後輩の意見に忠実に従うソウル先輩は古い方の小さな案内板をブログに･･･先輩の威厳は？

 

 

『S君、そう言えば太ってきたんちゃう？』　　『そうやね･･･』

かあちゃんも、可愛い和歌山弁で先輩を君呼ばわり、ソウルさん･･･先輩の威厳は？（笑

 

 

突然前から現れたコリー犬、思わず笑顔で話しかけるかあちゃん　『わぁ〜久しぶりぃ♪』

愛犬コテツ君を亡くされたたかっさんご夫妻は目を細めてコリーを撫でる

きっとコテツ君を思い出されてるんだろうなぁ

 

 

■11時30分：ヒキウス平

 

 

『さぁ着きましたよ！ここがヒキウス平です！』

 

 

『こぉーんなところがホンマにあるんですねー！』

 

 

皆さんの驚きと笑顔に私も大満足だ！

『エエなぁ・・・最高やなぁ・・・』　壊れたオルゴール状態のソウル先輩（笑

 

 

しかし、私も紅葉どころか晴天のヒキウス平は初めて歩くのでゲストを放置して魂を抜かれてしまう

 

 

奥峰には団体さんが居るようで喧騒がここまで届く、きっと『あんな所に人がぁ〜』とか云ってるだろうな

 

 

美人妻で評判のかあちゃんにヒキウスの紅葉も照れて赤くなっている

 

 

　誰が言い出したのか、この眺めを『桧塚劇場』と呼ぶらしい

うまい表現だな、奥峰も本峰も見渡すことができる

秋の雲は紅葉の楽園に影を落としたり、光らせたりしながら流れて行く

 

 

ランチを囲んで山のハナシで盛り上がるひと時、山仲間の話題は尽きない

ソウル先輩はショウタン師匠の元で執り行われたバリゴヤの頭修行の辛さを涙ながら（笑）に語る

『怖くて怖くて、でも途中で帰ろうにも帰れないんですよ〜』

それでも、バリゴヤの冒険は楽しかったようで、何とも羨ましくおハナシを聞かせて頂いた

たかっさんちも最近初のテント泊にチャレンジされたばかりで次のテン泊をプラン中とのこと

ご夫婦で山歩きされる仲間が出来るのは嬉しいことだな

 

 

明神平に戻ると傾きかけた陽に照らされた紅葉はますます輝いていた

たかっさんちの長崎みやげカステ〜ラとチーズケーキでコーヒーを頂きながら思い出話し･･･

昨年の１月、単独で明神平から薊岳を歩いて下山する際、もう陽も暮れかけた東屋に

怪しい男性二人を見た、その二人はあしび山荘前の東屋で煙を立てている

怪しい、明らかに怪しい・・・東屋で何をやってるのだ？

勇気を出して東屋を回りこんで遠目で見ると、なんと男二人でモチを焼いていた（笑

 

 

数日後、偶然発見したブログに東屋でモチを焼く画像を発見した私は嬉しくなってコメントしたのだ

『ソウル先輩、初めてここで会った時は怪しいブツの密売者かって思いましたよー』

あの日と同じように暮れかけた前山を眺めながら、そんな出会いを懐かしく笑った

 

 

『初めて会った気がしない』

山仲間、ブログ仲間との出会いは、いつもいつもこの言葉で飾られる

新しい仲間と秋の夕日に照らされながら、ネットと山が結んだ出会いに感謝した

 

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