秋の宴・明神平
台高山系・明神平
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昨年もあった秋の宴、明神平の宴会テン泊が今年も企画されたのだが、あいにく午前はシゴト どうにか15時半頃には大又に着けるだろう、なんて思っていたが、駐車場は何と16時20分着 そして着替えて出発する頃には小雨・・・
■16時30分：原駐車場から
事前情報の通り先週の台風による登山口からの崩壊は凄まじく、予想を遥かに越えた惨状だった 荒れた中を歩く内に雨はどんどん強くなる ここから帰ろうか・・・宴会っても雨だし・・・もう陽も暮れるし・・・ でもなぁ 今回も私は我が家の家宝である（金の鍋）を持ってくことになってるのだ この鍋が無いと、具材だけ持ってった先行隊の皆さんは・・・行くしかないよな
滝の手前の渡渉箇所からヘッ電点灯する、雨は相変わらず振り続ける よく考えればヘッ電で歩くって初めてだ、それも雨の中 んだかなぁ、もう帰りたいなぁ 滝を過ぎると急に視野が狭くなるカンジ・・・うん？なんだ？ 一気に湧き上がったガスがヘッ電のライトを吸い込んで目の前は真っ白だ ちゃっちゃと下山するか、金の鍋を待つメンバーの下へ行くか あぁ、心境はもう、走れメロスだ
そんな雨に凍えガスにさ迷うメロスのことも知らないセリヌンティウスたちは（笑） のん気に乾杯したり
暖かい焚き火にあたってたり、美味しそうなローストチキンを食べてたりしてたのだ もう真っ暗な中、ずぶぬれになりながら水場で鍋用の水を確保して進むと 一つの明かりが出迎えてくれた、ＤＮさんだ！嬉しいなぁ ガスでテン場も見分けが着かないだろう、と来てくれたのはいいが、先導するＤＮさん 既に酔っ払い状態でフラフラ、あ、もう皆出来上がってるな！
千鳥足のＤＮさんに誘導されテン場へ向かうとＤ師匠も迎えてくれた そして雨の中、静まり返るテント村の奥の方、嬌声と炎が・・・幻か？ 『きゃーっ、スーさぁーん、待ってたよー♪』 私には『お鍋待ってたよ』としか聞こえないのだが（笑 ＨＭさん、ＨＩさんのハグに迎えられ、さぞかし家宝の金の鍋も喜んだことだろう そして雨もガスも消え去る勢いの大宴会は果てしなく･･･
一晩中、ひ弱なドーム・シェルターを叩きつけた雨と風は止んだ 某デパ地下で入手した、季節限定のコッペパンでサンドイッチの朝食を済ませると さぁ、雨上がりの紅葉を楽しもう！
皆さんと離れて私だけ前山を見に行くと、一瞬だけ空が明るくなる この紅葉の終わりかけの前山も美しい
明神岳を巻いてトラバースして進む 足元は濡れた落ち葉の絨毯、そして見渡す限りの、赤、黄、緋色
桧塚へ向かうコースを大きく右へ反れるとヒキウス平が望める きっと夕べの雨、風に紅葉はほとんど落ちたのだろう それでもこの眺めは足を止めさせる
ここまででいいか〜なんて云ってたＨＭさん、昨年もこの先を歩いていない 雨は降りそうもないし、行きましょうよ
誰も居ない桧塚奥峰
独りぽつんと誰かを待っているかのようなウェルカムツリー 初めてヒキウスへ来た三重のＲさんは、鈴鹿と台高とは紅葉が違うと関心しきりだ
雲行きが怪しくなったのを機に撤収 紅葉の森はガスに煙り、行きよりも幻想的になる
テン場で簡単なランチを済ませ撤収してると、『いつまでテント貼ってるんやぁ〜』大きな声の主はＫさんだ
昨日は参加出来なかったので、今日だけでも！ってことで朝から追いかけてこられたのだ 嬉しいなぁ
ひとしきり夕べの宴会やら、Ｋさんの桧塚散策で盛り上がり、さあ下山だ
あしび山荘も見えないほどのガス、これも昨年と同じパターンだな
下りの紅葉は、昨日よりもキレイだと皆さん喜んでいるが 暗闇の中歩いた私には何のことやらん
やはり明神平は、この九十九折れが一番美しいな 赤、紅、橙、黄、金、茶、土、緋、・・・・ 雨上がりの色彩が目にも鮮やかだ
滝で、ふぅふぅ喘いでいるＰさんとザックを交換する 美味しいローストチキンのためにボッカしたダッジオーブンが収まったザックは 体感的に２０〜２２キロか？よくぞこんな重いもの担いでくれたものだ、ありがとう
楽しいヤマ仲間との一夜 フカフカの落ち葉の絨毯 燃え尽きた紅葉さえも美しく魅せる雨上がりの空気
メロスは鍋を担いで走った甲斐があったな（笑
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