山

金剛山

山行きの日

2010年05月09日(日）

目的

お花畑散歩

コース

駐車場(09:10)−登山口(09:45)

山頂(11:05−12:00)−駐車場(01:25))

メンバー

夫婦

 

『 お父ちゃん、お弁当作ってくれるんなら、明日お山付き合おてもエエで 』

土曜の夜、例によって例のごとく晩酌で酔った鬼ヨメが言い出す

えーっと・・・ん？もしかして元旦の初日の出登山以来か？

元々諸事情で休日がつぶれがちな上、4月から正社員となった鬼ヨメ

仕事おもろいねん、勉強して資格取るねん！

なんて言い出してから、山歩きは、とんとご無沙汰だった鬼ヨメ、それが、なんだ？急に

どうせ、またぞろ増え始めた体重が気になってるんだろう

 

 

『 実はな、明日に思うて、お父ちゃんの大好きな豆ごはん用意してるねん 』

そうですか、そこまで包囲網敷かれたら連れて行かないとな

ってか、お山に連れてって、と素直に言えないのか？素直にっ

『 でな、近場で、ちゃちゃっと登って帰れるところ、私半年振りやねんから』

はいはい、んじゃ金剛山ね

てなことで、朝から出汁巻き卵焼いて、ちょちょいっと弁当をこさえて出発

 

 

『 お父ちゃん？皆が歩いてる金剛山の道て、こんな荒れてるん？まぁーた騙したやろ（怒） 』

いやいや、これ、これが登山道、皆ここから歩いてるし

 

 

『 ホンマかいな怪しいなぁ、あのハンコ押してもろてる、おじいちゃんらもココ？』

鬼ヨメよ、金剛山の登拝印押してもらってるのは、おじいちゃんだけじゃないのだっ

 

 

『 ぜーったい、ウソやわ。あのハンコのおばあちゃんら、こんなトコ歩くわけないやん』

いや、だ・か・ら、ハンコはお年寄りのハイカーだけじゃないって！

 

 

『 まぁ、エエわ、なんや水の流れが近いから爽やかで感じエエわ〜』

そうそう、そう思って連れて来たのだ

鬼ヨメは、この金剛山はクソマル滝、石ブテ尾根、丸滝しか歩いたことがない

（そんなルートしか連れてってないのも、いかがなものか　＞　自分）

なので、この癒しの谷、カトラ谷を歩かせたかったのだ

 

 

『 アカン、お腹空いたわ、杏仁豆腐食べよぉっと♪ 』

いつの間に、そんなモノをザックに入れてたのだ？ん？

どうでも、いいが鬼ヨメよ、そのつっかえてるお腹の肉、まるでウエストバックだぞ

『そやねん、でも、どっちゃか言うとアレやな、チャンピョンベルト？』

・・・なんのチャンピョンなんだ、なんの？自分で言うてるバヤイか？

 

 

『 あららぁ〜、足滑るでぇお父ちゃん、ひょえ〜、よっこらしょっと♪ 』

なんだかんだ言って後ろから見ると楽しそうだぞ？

 

 

このコースは沢沿いなので、大雨、台風でシーズン毎に荒れるが

金剛は、ちゃんと整備して下さる方たちがいる

そのおかげで、こうしてロープ、鎖、ハシゴを頼りに歩けるのだ

ありがたいことだ

 

 

水場を過ぎると、ほら花が咲き始めた

『あらま、なんや、お花が増えてきたんちゃうお父ちゃん？』

な。これをお前に見せたかったのだ

 

 

 

これでも去年のシーズンよりも、花は少ないらしいが

でも、これだけ咲いてたら充分だ

 

 

『いっやーっ！なんやのココ？お花畑やんか？これなに？何の花なん？』

可愛いやろ、ニリンソウやねん

『 あぁコレ？コレやったん？１本で2本咲くねんなぁ〜可愛いわぁ 』

おかしかないか？その説明？

 

 

 

あなたぁ　お前ぇ　呼んで呼ばれて　ふふふぅん♪

ふふふんふぅ♪　ぬくもりがぁ　かようふたりは　ふたりぃは二輪草ぉ♪

 

何だ？何の歌だそれ？

『 ニリンソウの歌やんかぁ、誰の歌か忘れたけど。エエ歌やねん』

 

 

花園は入れ替わり立ち代り多くのハイカーで賑わってる

ふふふんふぅ♪　ふたりぃは二輪草ぉ♪

もう止めなさいって、恥ずかしいなぁ

 

 

『可愛いかったなぁニリンソウ、私にぴったりたんなぁ･･･何で黙ってるん？お父ちゃん？』

呼んで呼ばれて　ふふふぅん♪やったっけ？

 

花園からの最後の急登階段で汗をかくと、登山口から１時間と20分で山頂

ほう、半年振りにしては充分なコースタイムだ、結構頑張ったな

『 そんなことよか、お弁当、お弁当』

はいはい

 

 

ここまで人の多い山頂広場は初めて、偶然空いたベンチから春霞で展望はなし

それでも、私の大好物な豆ごはんの美味しいこと！

『 お父ちゃん、出汁巻きの腕上げたなぁ〜やっぱお山の弁当はお父ちゃんやわ 』

ふん、煽てられても騙されないぞ

 

 

まだ花の残る広場の桜が風に吹かれて舞い散る中

美味しいランチも終わり、さっさと下山

『 お父ちゃん、下りも花があるん？ 』

いやタカハタ谷は花が無い代わりにゲキ下りがあるぞ

 

 

『 お父ちゃん、なんやの、この道！私、登り嫌いやけど、下りは苦手やねんから（怒） 』

鬼ヨメよ、そんなヤツが山に連れてけ、なんて言うなよな

 

 

ふふぅふん♪　ふたりぃは二輪草ぉ♪

 

それでも下りきる頃にはご機嫌

きっと帰宅して体重計に乗っかると、また不機嫌になるんだろうな

鬼ヨメの半年振りのヤマに癒しの花園

ニリンソウの残る時期に歩き、山の楽しさを思い出させることが出来た

いい春の一日だった

 

 

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