このルートは2008年に雨の中歩いたことがある

あの時の雨もひどかったよな

トレイルは木道から岩場となり、急登へ変わってゆく

沢靴を脱ぐ気力もなく、そのまま進む

登山道は沢筋から離れて行く

確か、この沢詰めて行くとテン場に直接出るはずだよな

このまま行くか

登山道から離れ、小さな沢を詰めているうちに陽が翳り始める

急に寒気を覚え、ザックからウインドストッパーを出して着込む

そりゃ身体も冷え込んでるよな

沢歩いて、バカなロスタイムで死ぬほど汗かいて

乾く間もなく、また沢歩いて

と、愚かな行為を振り返ってると、雲が流れ、鷲羽が夕陽に染まり始めていた