ところが、歩き始めて数分でガスが降りてきた

9時前か・・・立山の朝のガスが降りてくる時間帯かもな？ま、お気楽ハイキングだし、いいか

『さっぶぅーっ！お父ちゃん、何か着るもん貸してぇ〜』

ってか、お前は今気付いたけど、空身か？雨が降ったらどうする気だ？

『そんときは、お父ちゃんの借りるわ〜』

ったく！

『お父ちゃん、紅葉ぜーんぜん、あれへんなぁ』

いやいや、いや、だから、そう説明しただろって

『あったで、あったで、紅葉やで、コレ写真撮っといてぇ〜』

・・・まぁ、嬉しそうなのでヨシとするか

追分から道路を跨いで、展望台へと周る予定だったが、このガスで撤退

『お父ちゃん、もー、バス停に返ろうやー、ガスが追いかけて来るでー』

うーんん

だまし、だまし、室堂まで歩いて行こう、なんて企みはあっさりと消えてしまったか

道路から引き返すと、少し急な木道

弥陀ヶ原全体がどんどんガスで埋まってゆくようだ

木道を待合所まで戻ると、あまりの寒さにガスストーブに火が入れられていた