山行きの日：2010年01月08日（土）

山：台高山系：明神平

目的：パトロール

ルート：駐車場（07:40)−滝(09:20)−明神平（11:00−11:50)−駐車場(13:30)

メンバー：単独

大荒れに荒れた年末年始の近畿地方、私の愛する明神平も大又集落が大雪で停電

林道は雪の重みで植林の樹が倒れ通行不可と、ネットで見る限りたいへんな状況

そんな大雪見てみたい、ってか見なければ！そんな誘惑に負けて独りいそいそと出かけた

ヘリポートから歩く覚悟で早朝04時半には出発、R166佐倉峠辺りから路面がピカピカ

スローなドライブで大又林道へ取り付くと、ヘリポート前の倒木は撤去、そして除雪されていた

車では限界の駐車場直前の橋に着いたのが7時過ぎ、私の他には京都ナンバーの１台だけ

どうにか路肩に駐車して歩き始めると、やはり林道は悲惨な状況で、倒木が道を塞ぎ

沢は対岸からの倒木で埋まってたりと、この先どうなるやら？

ところが歩き始めると、もう大雪はずいぶん溶けているようで、期待していた、じゃなかった

心配していたほどではない、この状態だと2008年2月の大雪の方が積雪は多いはずだ

とは云っても私の前には京都ナンバーの単独さんだけ、なのでラッセルには苦労させられる

トレイルの荒れ具合は、旧あしび山荘の辺りが酷く、倒木の上を歩かなければならない

今は雪の上を歩けるが、あのエリアは春になって雪が無くなるとたいへんだろう

最後の渡渉箇所もほぼ雪で埋まっていて、サクっと過ぎると1年振りのスノーシューを装着

つづら折れを過ぎるとモンスターたちに迎えられる。意外と風も無く暖かなコンディション

ってか汗ばむほどだ、それでも時折吹く風に凍る森が揺れる姿はまさにモンスター

私より20分ほど前に歩き始めた単独さんのトレースは、何の迷いも無く

美しいほどトレイルを外さず歩かれていて感心する

水場では、手前のホースは凍結していたが、奥のホースからはチョロチョロと流れていた

カップを出して飲むが、思ったほど冷たくも無い

なんと、いつもの倍の3時間と20分もかかって辿りついた明神平

一瞬、あしび山荘はどこだ？って思うほどホワイトアウト、それもすぐに風で流れる

東屋は柱の２/３以上雪で埋まっている

私の前を歩いていた単独さん、独り優雅に山スキーのシュプールを作ってる

こんなコンディションでは前山までさえ歩く気にもなれず、早々に天理大小屋裏に避難

独りぶんのテーブルを作るとさっそくランチ、ラッセルで思いのほか喉が渇いてて

ビアが染み渡るほどウマイ、が一瞬で凍えてしまった手から缶がころりん

なんのことは無い、半分以上も雪に飲ませてしまった

いいよ、飲ませてやるよ、乾杯！今年もよろしく明神平

さて、林道とトレイルの積雪状況は分かったし、今日の目的は終わったよ

帰ろうか、と歩き始めると雲が流れ、青空が覗く

あ！これは晴れるか？と、立ち止まるとまた濃いガス、仕方なく歩き始めると

またまた青空、そして立ち止まると・・・あぁ、もう、いいよ

あきらめて下り始めると、どんどん登ってくるハイカーたち、みなさんツボ足だ

私と山スキーヤーのラッセルに感謝すべきだろうな、なぁんて独り笑う

ところが、橋の落ちた渡渉箇所を過ぎると、ウソのような青空

あぁ・・・

うぅ・・・・

・・。・・・・・。

悲しくなるほど青空が広がってる

まっ、いいか

まだまだ、雪は逃げないよ

なっ？