山

釈迦ヶ岳

山行きの日

2009年06月13（土）

目的

釈迦さまに祈る！

コース

登山口(08:25)−沢(10:00)−深仙宿(12:20-13:20)

山頂(14:05-14:25)−千丈平(14:35)−登山口(15:50)

メンバー

 

一週間前、お釈迦様にお願い事がある鬼ヨメと歩いた釈迦ヶ岳

その日鬼ヨメにシャットアウトされた、谷から歩くコース、この新緑の頃に行きたかったな

と思っていたところに、鬼ヨメに続き、今度は私にお釈迦様にお願いしたいことが・・・

これは単独でも行くべきだな、もう一度釈迦ヶ岳に行こう！と決定したところへ

私のＢＢＳにブログ友のdahanさんからの書き込み

 

>谷底コースに挑戦してみたいなーと思ってます　迷わずにいけるかなー

 

なんとタイムリーな！こんなタイミングでもないと、なかなか誘うことも出来ないし

ってなことで一緒に行きましょう！とメール

dahanさんは、翌週に控える四国からの山友を迎えるイベントに、この釈迦ヶ岳を選んで

登りを谷から、下りを登山道で、と検討されていたようだ

 

■08時25分：峠登山口から出発

 

道の駅で待ち合わせして、登山口へ向かうと、先週は何ともなかった林道が

エレハウスを過ぎた分岐の辺りで一部崩壊！これじゃ引き返す車も多いだろうな・・・

ところが登山口には既に７〜８台の車が？

やっぱり山ヤは怖いもんナシのツワモノばかりなのだ（笑

 

 

頼りない私のガイドで、赤テープに誘われて尾根を１本乗り過ごすところだったが

すぐにリカバリ！今回で三回目なのになぁ（笑

40分ほど下りきった辺りでテープを無視して谷底に降りる

 

 

新緑の静かなる谷底の森に、dahanさんは言葉も失う

『キレイでしょ？』　『････もう、ここだけでも満足ですよ･･･』

いえいえ、ここから先はもっと神秘的な森と沢が続きますよ

 

 

ゆったりと北上しながら涸れた沢を二本越える

この辺りのはずだったよな、私の大好きな樹があったのは・・・

『よく、こんな、なんの目印もない森で、そんなスタスタ歩けますね〜？』

dahanさんは関心するが、実は初めて歩いたときは、目印にケルンを何箇所か造って

ノドがカラカラになるほど緊張しながら歩いたのだ

 

 

あった、あった、ちゃーんと見つけることができたぞ！

『この樹なんです、これに会いたくて会いたくて〜』

巨木に抱きつき、捩れた表面を撫で擦る私を、dahanさんはブキミがってただろうか（笑

『この樹が過ぎたら、もう沢の音が聞こえて来ますからね』

 

 

『おおお〜ホンマにエメラルドグリーンですやん！』

dahanさんは森も、この沢も心から感動してくれてるようで、ガイド役としても嬉しい限りだ

 

 

沢に出合うと右岸を踏み跡に従って少し歩く、しばらくすると左岸に渡れるポイントがある

そこから、歩ける範囲では最も大きな赤い滝を目指す

この滝も私はもう３度目なのに、嬉しくて、カメラ片手にずんずん歩いてるうちに

ポチャんっ！

 

 

濡れた岩の頭に乗せた足が滑って沢ポチャしてしまった（涙

慌てて流れの中をザブザブ走り、乾いた大きな岩に飛び乗る

振り向くとdahanさんは、私の水の音に、何があったの？な顔だ

 

 

ま、こんな癒しの谷だ、たまにはドボンもいいか

実は心底悔しいのだが・・・

 

 

赤い滝から離れると、あとは左岸をゆるゆると歩くだけ

あまりにもゆるゆるなのでdahanさんは心配し始める

 

 

『稜線、めーっちゃ遠い気がするんですけど？』　『そのとーり！最後はキツイ急登ですよ！』

ほぼ一ヶ月ぶりに歩くdahanさん、それも最近は短時間コースしか

歩いていないとのことで、肩で息をしながら進む

 

 

『もう深仙宿見えて来ましたよー！』

dahanさんからは返事の声も聞こえない、振り向くと天を仰いでいた（笑

 

■12時20分：深仙宿

 

宿の前でへたり込んで休憩

『食事どーします？先にピーク行きますか？』

私の質問にdahanさんは　『このヒト何言うてるの？オイラの顔見て分からんか』 的な表情だ

はいはい、先に食事ね？はいはい、そーしましょ、って先週と同じパターンだなぁ（笑

 

 

宿の扉を開けて、少し空気を入れ替える、そして円行者さまにもお祈りをする

 

 

『さぁ、奥駈出合まで20分、そこから5分、ピークまで頑張りましょう！』

『そんなに近かった？でしたっけ？』　不審そうなdahanさんを後ろに奥駈を進む

 

 

ピークに向かう奥駈道には、先週千丈平からの登りで観たよりも多くのシロヤシオ

それも今が満開な様子に思わず足が速くなる

 

 

奥駈道で、こんなに満開だなんて、なんだかご褒美を頂いたような気がするな

 

 

千丈平からのコースとの出合って、こんなに遠かったっけ？

dahanさんに、宿から20分なんて、大ウソ言ってしまった（笑

シロヤシオに誘われてふらふらしながら、深仙宿から40分、霞む展望のピークに到着

 

■14時05分：山頂

 

そして祈る

お釈迦さまに心から祈る

ふと横を見ると、私の願いを知ったdahanさんも一緒に手を合わせてくれている

あぁ、いいヒトだな

 

 

弥山小屋を7時半に出発した、平均年齢65歳だと言われる24人の団体さんが

賑やかに山頂を埋め尽くし始めたのを機に下山開始

古田の森辺りでdahanさんはパワーを使い果たしたようだが

その天を仰ぐ（いい表情だなぁ♪）顔には満足感が伺えた･･･かな？

 

 

１週間前には輝くばかりの青空だったが、今日は最後まで霞む

それでも、この稜線の美しさは変わらないな

『コースはどっちでも、この稜線の美しさは、ぜーったい、皆さん喜んでくれますよ！』

遠方からのゲストを迎えるdahanさん、うんうん、と満足そうに頷いた

 

 

しかし・・・

下山した３日後、大雨で林道旭線は崩壊し通行止めに！

せっかくのプランの変更を余儀なくされたdahanさんには申し訳ないが

今日は、こうして癒しの谷、シロヤシオ満開の奥駈道を歩けたことに感謝しよう！

 

祈りがどうか叶いますように

 

 

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