ワインの飲みすぎ＆疲労で撃沈したおかげでスッキリな寝起き

朝食は恐れていた通りの焼きたてパンにサラダの、これぞペンション風

テン泊はお手軽パン系が多いが、家での朝食は純和食が鉄則な私は嘆く

あぁ、コメ食べたい

とか嘆きながらも美味しいパンをお変わりして

食後には犬のユキちゃんとじゃれあって、さぁ出発

今日も晴天の下、ペンションの裏手から一列で進む

行き先は、ピラタス蓼科ロープウェイ駅だ

お洒落なペンション村、別荘地帯を横目に15分ほど歩く

と、ロープウェイ駅から既に大展望

来たぁーっ！あれ、ほら、あそこ、ひゃーっ

独り騒ぐ私は誰にも相手にされず放置状態、ま、いつものことだ。そんなチームなのだ（ん？）

山頂駅までの７分間は、空中さんぽ

眩い展望に満員の乗客そろってため息だ

展望も最高だが、私としてはアナウンスがテープではなく

乗務員が、気温などの最新情報を交えながら丁寧に話されてることに好印象だった

さぁ、空中さんぽの後は、歩こう！

北横岳チームと、縞枯山チームに分かれ、12時の再会を約束してしばし別行動だ

もちろん私は北横岳

実は、この北横岳、昨年のＧＷに独りで歩く予定だった

小屋の予約も、地図のプリントも、パッキングも済ませ、あとは行くだけ

ってなタイミングで、インフルエンザのパンデミック騒動で自宅待機となって中止

今日はそのリベンジも兼ねている

坪庭からほんの数分丘を登り振り返る

なんだ、この展望は･･･南アルプス連峰が浮いている

このまま、ここで一日いてもいいくらいだ

気が付けば北横岳チームは皆バラバラ、思い思いのルートを

カメラを手に自分のペースで歩く

照りつける太陽に負けず、エビの尻尾は頑張ってる

せっかく担いできたんだ、スノーシューを着けよう

と、スノーハイクモードなるが、周遊コースを抜け、登山道に入る頃にはアイゼンに変える

九十九折れを30分ほど登り稜線に出る

三ツ岳分岐を過ぎると、昨年泊まる予定だった北横岳ヒュッテだ

ヒュッテ前には休憩の人だかり、でも何故かヒュッテに人の気配は無い

休憩もそこそこに歩き始める

三ツ岳は手に届きそうな距離に見える

この下には七ツ池があるはずだ、雪に埋もれた姿はどんなだろう？

遠くに見える山が浅間山だとＲさんが喜んでる

そうか、浅間山まで見えるのか･･･

もうピーク前にして、昂ぶりはピーク

最後の急登、顔はずっと笑ってる

その急登を終えると、あっけなく南峰ピーク

ここは、さっとスルーして北峰に向かう

まだだ、まだ、展望を見渡すタイミングじゃないんだ

そして、モンスターの間を青空に向かって登ると

北アルプス連峰全てが雲に浮いていた

Because the sky is blue
it makes me cry

Because the sky is blue

空が蒼いから

僕は泣きたくなってくる

だって空が蒼いから

そんなジョンレノンの唄が頭を流れるが

私は、笑った

みんなと笑った

だって、空が蒼いから、雪が銀色に輝くから

私はどちらかといえば、開放感のある大展望よりも

黒部源流をめぐるエリアのように、流れと森に囲まれた感が大好きだ

でも、この雲に浮く北アルプスの姿は別だ

こんな紺碧の空と白銀の峰、これから山歩きを続けても

そう何度も出合うことはないだろう

そう思った