トンネルからほんの15分でロッジくろよんだ

このロッジを利用する人は、針ノ木からの下山者と下ノ廊下へ向かう前泊者が多いと聞く

お風呂もあって料理が美味しいとの評判だ

小屋の手前にトイレとちょっとした広場状態なところはテン場だろうか

小屋前のベンチでザックを降ろして汗を拭いていると後ろから人の気配

振り向くと単独者が歩いて来る、挨拶をすると、何と私と同じ行程だと！

『いるもんですね、独りかと思ってましたよ』

二人同時に同じ言葉が出たのに苦笑いだ

単独さんによると、午後から天気が崩れるから、頑張って10時の渡し船に乗ると・・・

10時？船着き場である平ノ小屋までCTは３．５Hだ、山友たちの記録を見ても３Hはかかっている

でも対岸の整備状況が不明なのだ、雨が降るとなると急ぐに越したことはない

えーっと、06時50分出発だったよな？そこから３Hだと10時前には着くはずだ

急いでみるか！先に出た単独さんを追いかけるように進んだ

やはり、と云うか当然であるが、遊歩道はロッジくろよんまで

その先は登山道となり、立山から流れ落ちる大小の沢を丸太橋で渡渉して進む

ブナの原生林とときおり姿を見せる山、あれは赤牛岳だろうか

そして雨上がりで濁ってはいるが黒部川を横目に進むトレイルは快適だ

と、サクサク進んでいると木組みのハシゴ、階段が現れ始めた

あれ？この階段を歩くのは対岸に渡ってからだと思っていたが？

事前調査が甘かったようで、下ノ廊下を思い出させるハシゴ、階段は思いのほか続く