弓折乗越から稜線に乗っかるとやはり風が冷たい

双六山荘までのトレイルは、軽くアップダウンが続き、60分もすると池が見え始める

このトレイルもお花畑のはずだが、もう秋、そして黒い雲に覆われた今日は何も見えない

1時間と5分で双六山荘

ここも大きな分岐点となるポイントだ

意外にも、この時間から三俣山荘に向かうらしき人は多くいた

さぁアクマの誘惑に負けないよう、ここからスピード上げるぞ（←って、遅いよぅ）

ハイマツの中、急登を抜けてゆくと、双六岳へのピークと三俣蓮華への分岐

今回は時間もないので、迷わず三俣蓮華へ向かう中道へと分かれる

中道は、双六岳裾野に広がるカールをトラバースするトレイルだ

2008年に歩いた黒部五郎のカールと同じく

今回もカールはガスの中進む、まるで、あのときの再現のようだ

シンと静まったガスの世界、陽が暮れそうな中、前後には誰もいないはずなのに

遠くから、細く、消え入りそうな女性の呼び声が聞こえ、さわさわと人の気配が跡を付いて来た

あの黒部五郎カールでの不気味な体験を思い出す・・・