09時00分

入渓から1時間40分、ゴーロと云うよりも、巨岩が並ぶ崩壊箇所のような谷筋

その岩の間を縫って降りきり、大きく広がる河原を進むと流れの音が大きくなった

やっと、目標としていた川

黒部源川本流だ

2009年夏、赤木沢を歩いた後、なんとなく次はこの奥ノ廊下だな

そんなことを想っていた

上ノ廊下から先は川幅も狭まり、沢歩きとしての面白みには欠ける

その事実も知ってはいたが

今回は、この奥ノ廊下を詰めて

黒部源流、その最初のひとしずくを求めて歩くのだ

黒部本流の遡行を開始

谷筋には、きっと？なんて期待していた紅葉もなく

いつの間にか陽射しもきつくなっていた

それでも、この冷たい流れを歩くには最高のコンディションだ