−　The Last Day　２０１０．０９．２０ −

明け方、04時過ぎ、どこか遠いところから聞こえて来るような雨音で目覚めた

雨音はどんどん強くなり、ツェルトを叩きつける

早立ちの予定を変更し、シュラフで二度寝をむさぼる

06時頃、やや雨脚が弱まったかと思うと、また強くなる

仕方なく雨の中撤収開始、って、これが実は初体験だったりする

濡れなく撤収しようとすると、その分非効率になるんだな、これが

歩き始めると、あちこちに雷鳥が朝の散歩

さすが、雨天に現われる鳥だ

雨の中歩いてると、前方の木道の上、ご夫婦が何やら、おいでおいでと手を振る

近づくと、そこでも雷鳥が数羽散歩してる様子

それを見ながら話しかけられるが？？？

水周りから墓石までお任せ！山田工務店社長と専務、みたいなカンジのご夫婦

これが、方言がキツ過ぎて何を言ってるのか良く分からないのだ

専務：『お父さん、６羽だばてきかないっぺ〜、あだば、５羽だよね〜お兄さんあれ、何羽だっぱぁ？』

社長：『おめ、人に聞かねぇで見れば分かるっぺ、この、けつったれっぺぇがぁ』

専務：『はぁ？けつったれっぺぇ？、人様の前で何を言うぅ？お父さんこそ、ほんけつなしだよぉ』

みたいなカンジか（←って、どこの方言だって）

山田工務店ご夫妻と別れ、三俣蓮華ピークに進む、ピークは今日もガスで何も見えない

登りで歩いたトラバースの中道にするか、巻き道にするか悩む

こんな雨の中だ、少しでも早く双六まで戻りたい

と、地図を見てると、山田工務店社長・専務夫妻が追いついて来た

社長：『んだば、巻き道が楽で安心だっぺよ、お兄さんよぅ』

専務：『なぁーにを、えべりごいてるべお父さん、お兄さんよ〜、こーんなほんけつなしの信じるなよぅ』

みたいなカンジか

ってか、私はどうすればいいのだ！