『お父ちゃん、秋の連休な？ちょっと早めになってんけど、お山どうする？』

って、突然云われてもなぁ・・・

『涸沢はどーなん？また、あの紅葉もエエやんか』

いや、まだ早いな。この時期紅葉の無い涸沢まで行ってもなぁ

『んなら、どーするん？』

んじゃ、立山まったり三日間はどうだろう？

立山なら紅葉はまだでも、適当に山を歩けるし、温泉あるし、テン場は近いし・・・

『かくかく、しかじか、やねんけど、どうや？』　『ほな、それでエエわ〜』

いやいや、即決かよ

紅葉シーズン直前ともあって、人も少ない8時のロープウェイに乗り、美女平からのバスは弥陀ヶ原で途中下車する

『はへ？お父ちゃん、どこ行くん？まだ途中やで？』

いや、だから、何度も説明しただろ？午前中は、弥陀ヶ原散策だって

バス待合所にザックをデポし、カッパと水、インナーダウンだけサブザックへ

待合所の横から、すぐに木道が始まると、鬼ヨメは笑顔

『こんなハイキングコースなら、なんぼでも歩けるなぁお父ちゃん』

いや、だから、そう説明してあったのだが