雷鳥沢のテン場はほとんど貸切状態

水場に近く、テーブル代わりの材木が転がってるところに設営開始

『お父ちゃん、今夜はダブル？それともベッショー？』

ダブル？ベッショー？なんだそれ？

『ほら、寒いやろからな、シュラフをつないで寝よか？って聞いてるねん』

なら、そう言えよな、ベッショーって、別床か？テン場で使う言葉じゃないぞ

ガス用に石を並べて、受付行って、水を確保して、風が強くなってきたのでガイラインをきちんと張り直して

と、いそいそとテン泊準備してると

ん？テントの中が静かだぞ？もう整理できたのか？

と、覗いてみると、鬼ヨメはジョイントしたダブルのシュラフに包まって気持ち良さそうにお昼寝中

お前は、いいよなぁ

ぼけーっと稜線を仰ぎながらコーヒーを飲む

やはり、ここは、こうしてゆっくり過ごすのが最高だ

さぁ、そろそろ温泉でも、と鬼ヨメを起こすがビクともしない

まぁ、いいか

雷鳥沢ヒュッテまでトボトボ歩くと、露天風呂は独り占め

死ぬほど熱い湯に浸かり、剱御前の方向を望む

贅沢なひと時

ゆったりと湯に浸かり、楽しみにしてた生ビア！

と思ったが、一人で先に飲むのは気が引けるので（ってか、怒られるのイヤだし）ここは我慢

テン場に戻ると、イヤな予感

やはり・・・我が家に近づくに連れてイビキが聞こえて来るのだ

・・・ったく