−　The Fourth day　２０１０．０５．０２ −

関東ペアと共に04時起床、05時出発と決めていたが、同じ時間に行動開始された行者さん

玉岡さんたちと食事をとり、出発準備をしてると、行者さんの勤行が始まる

関東ペアは出発するが、何故か私は一緒に正座して勤行の仲間入り（って、何やってんだかなぁ）

窓の外には朝焼けに遠く釈迦ヶ岳を望み、正座する私の前で行者さんが法螺貝を吹く

このシュールな状況、まるで出発の儀式みたいで、これも奥駈縦走ならではの経験だ

勤行のあとも行者さんが、法螺貝に水を入れるお手伝い（水が無いと音が出ないと！）

行者さんは、私のプラティパスに、便利なモノがあるんですね、と興味津津なのが面白い

そして順峯の行者さんと逆峯の私が、挨拶を交わして小屋から出発

最後に玉岡さんが一枚写真を撮ってくれた

一緒にカメラに収まりたかったが、行者さんに最後の挨拶をされてたので遠慮したことが心残り

予定を２０分過ぎて出発、朝焼けの奥駈道を今日も独り歩く

平治ノ宿からはいきなりの急登で転法輪岳だ

玉岡さんとYさんは、行者さんをお迎えに、このピークまで２往復されたと、８５歳とは思えないな

今日の目的地である玉置神社、１２時間あれば大丈夫と教えられたが

この先もアップダウンが果てしなく続くと思うと左膝が不安だ

山彦グループのYさんによると、奥駈縦走を果たした人の９０％以上が二度と縦走はしないと

『 Sさんは、この縦走を終えてどう思うんでしょうね？ 』

そんなＹさんの問いかけに答えを迷ってしまった私は、どう思われただろうか

でも、まだ踏破もしていないうちからそんな答えは出ないだろう

朝焼けの転法輪岳ピークでそんなことを思った

倶利迦羅岳を越えて、昨日超えるはずだった行仙岳に進む

と、ザックのポケットから振動、このエリアは携帯電話の圏内だな？

圏内の場所を知りたいので、毎朝メールを入れておいて欲しいとそう鬼ヨメに伝えていたのだ

さっそくチェックすると４件

29日：朝　『 お父ちゃん 』　と一言・・・途中で送信するなよな

30日：朝　『 今日もお天気 』　と一言・・・なんだ？意味不明

30日：夜　『 あちゃー、ボクシング負けやわ、残念（涙  』　・・・ここで？それか？

1日：夜　『 お父ちゃん帰って来るのん、何日やったんかなぁ 』　・・・い、今更か？

この大縦走中の私に送るメールがコレか？心配してるとか、天気はこうなるよ、とか、そんなの無いのか？